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乾燥肌(ドライスキン、皮脂欠乏症)による症状と治療方法について

乾燥肌(ドライスキン)は、皮脂分泌量の低下、角質細胞間脂質や天然保湿因子などの減少により角質の水分含有量が低下している状態です。 皮膚が乾燥して、カサカサになる状態から痒みを伴うことも多いです。


アトピー性皮膚炎の患者さんは、セラミドという物質がうまく作れないため乾燥肌になります。


乾燥肌に見られる症状として顔の白い斑点(白色粃糠疹)や全身に小さなブツブツ(毛孔性角化症)があります。お子さんによく見られます。


かゆいからといって、皮膚を掻くのはおすすめできません。掻くことで皮膚に傷がつき、皮膚の水分が余計に蒸発するからです。かゆみ止めの塗り薬を普段から塗っておきましょう。


シンガポールは湿度が高く、乾燥肌にはならないと思われがちですが、実は汗をよくかくことやエアコンの使用により乾燥肌によるトラブルが起こりやすいです。


乾燥肌への対策として

  1. 入浴時に体をゴシゴシ洗わない

  2. 熱いシャワーや長風呂を避ける

  3. 洗浄力の強いボディソープや石鹸の使用を避ける

  4. 水仕事の時は手袋を使う

  5. セラミドやフィラグリンを含む保湿剤をしっかり使用する(お風呂あがりに塗ると効果が上がります。)

  6. かゆみが強い場合はかゆみ止めの内服やステロイド等の軟膏を使用する

  7. 汗をかいたら濡れタオル等で拭くまたはシャワーを浴びる。

乾燥肌の症状が悪化すると、皮膚炎や感染症などの合併症を引き起こすこともあります。


上記のような症状に気がついた時には早めに受診されることをおすすめします。





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